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スリーブ状胃切除術:私の経験の記録(前編)

日本での腹腔鏡下スリーブ状胃切除術(LSG)を通じて、より健康な未来に向けた私の旅を共有できることを嬉しく思います。

このスリーブ状胃切除術が日本でも保険適用になるという驚きの発見をきっかけに、私は手術に踏み切ることにしました。このシリーズでは、人生を変える決断を下す準備から、日本の医療制度を利用する過程に至るまで、私の個人的な経験を記録していきます。


stomach after gastric sleeve

腹腔鏡下スリーブ状胃切除術 (LSG) は、患者の体重減少を助け、維持するために行われる手術です。胃の大部分を切除するため、一度に食べたり飲んだりできる量が大幅に減ります。この手術は全身麻酔が必要で、術後の回復には時間がかかります。手術後のケアが非常に重要で、健康的な習慣を維持しないと、胃が伸びて元のサイズに戻る可能性もあります。



決断に至った経緯


私は小さい頃からずっとぽっちゃり体型で、10代の頃から何度もダイエットを繰り返してきました。食事制限や運動を頑張ったり、栄養士に相談したり、日本でサノレックスっていう強力な減量薬まで試してみたり。だけど、どれも結局は長続きしなかったんです。30代半ばになった今、自分の見た目や体重について話すことにはもう慣れていて、自分の体重が健康に悪影響を与えていることも理解しています。でも、やっぱり一番気になるのは、それが将来の生活にどんな影響を与えるか、ということです。

ある日、インターネットで情報を探していた時、条件を満たせば胃スリーブ手術が日本で健康保険の対象になるっていうことを知りました。

今年の初め、健康診断を受けた時に、高コレステロール(これは20代からの悩みです)と診断されて、薬を処方されました。BMIに加えて、この高コレステロールの問題があったことで、日本の健康保険が適用される減量手術の基準を満たしている可能性が出てきました。



保険診療による腹腔鏡下スリーブ状胃切除術の適応


日本における胃スリーブ手術の基準

胃スリーブ手術は、以下の条件をすべて満たす場合、日本で保険適用されます。 6か月以上の内科的治療によっても、十分な効果が得られないBMIが35 kg/㎡以上の患者であって、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、または睡眠時無呼吸症候群のうち1つ以上を合併していること。

6か月以上の内科的治療によっても十分な効果が得られないBMIが32.5~34.9の肥満症およびヘモグロビン(Hb)A1cが8.4%以上の糖尿病患者であって、高血圧症、脂質代謝異常、または閉塞性睡眠時無呼吸症候群(AHI≧30の重症例)のうち1つ以上を合併していること。




減量手術が受けられる病院を探してみた


腹腔鏡下スリーブ状胃切除術(LSG)は日本ではまだ新しい手術なので、手術を受けられる病院は限られています。特定の地域で病院を探す場合、ネットでしっかり調べる必要があります。 私は北海道大学病院を選んで、そこで手術を進めることにしました。この病院では2016年に初めてLSG手術が行われたようですが、ウェブサイトには手術に関する詳しい情報があまり載っていないんです。


Hokkaido University Hospital Campus


最初の予約、2024年6月18日 - 初回相談


最初の相談は短時間でした。身長や体重、病歴を聞かれた後、手術の内容や方法について説明を受けました。この段階ではテストはまだ行われていません。私はコレステロールが高く、治療薬を服用していることも口頭で伝えました。その情報と私のBMIを基に、医師は術前プロセスを進めることに同意してくれました。健康保険で手術を受けるためには6か月以上の経過観察が必要で、その間に他にも多くの予約や検査が予定されています。 料金: 約800円



2回目の予約、2024年7月25日 - 検査


この診察ではいくつかの検査を受けました。血液検査が行われ、甲状腺や血中のインスリン(糖尿病などの確認のため)の検査も行われました。


料金: 約2000円



3回目の予約、2024年8月28日 - 検査結果と栄養士


この日は2件の予約があり、とても長い一日でした。午前中に消化器科を訪れ、前回の検査結果について話し合いました。幸い、驚くような結果はなく、高コレステロールであることが確認されました。


午後には病院の栄養士さんと初めて会いました。術前の期間中、1〜2か月ごとに栄養士と面談することが義務付けられています。今回、初めて体脂肪と筋肉の測定を行い、自分の体重の約50%が脂肪であることに少し驚きました。でも、動揺はせず、むしろ明確な目標ができた感じでした。


私の1日のスケジュールや食生活について話した後、栄養士さんは新しい食事プランを教えてくれました。1日あたりの目標は、タンパク質80グラム、カロリー1800に設定されました。 術前・術後の食事では「液体」段階があり、食事代替品を摂取する必要があると知らされました。それは特定のブランドで、病院を通して購入しなければならないもので、費用は約25,000円かかるそうです(1〜3週間の期間、状況によって異なる)。彼女は「キャラメルラテ」味のサンプルをくれました。


料金: 約2000円



4回目の予約、2024年9月17日 - 内視鏡検査


肥満手術の前に、医師が喉や胃の問題を確認するため、内視鏡検査を受ける必要があります。長いチューブ状のカメラを喉に入れて行うもので、私は鎮静剤を使わない選択をしたのですが、正直、後悔しました。選択肢があるなら、絶対に鎮静剤を使ったほうがいいです。


最初に麻酔ジェルを喉に3分間保持しましたが、喉と舌がしびれてきました。その後、左側を下にして病院のベッドに横たわり、口を開けるためにプラスチック片が装着されました。医師が内視鏡をゆっくり喉に入れていったのですが、途中から自然に吐き気が出て、窒息しそうな感覚になりました。息をするのが苦しく、何度か呼吸を止めてしまうことも。看護師と医師が優しく「深呼吸して」と促してくれましたが、全身がスコープを引き抜きたくて仕方ありませんでした。

検査は約10分で終了し、問題なく完了。手術に支障はないとのことでした。ただ、なぜ他の国の病院がこの処置の際に鎮静剤を使うのか、よくわかりました。


料金: 約4300円



次に何が起こるのか


10月2日にまた栄養士と面談があり、身体を再測定し、食生活のさらなる見直しを行います。それ以外の検査が必要かどうかはまだわかりませんが、通常6か月の術前期間を考えると、12月か1月までに手術日が決まるはずです。


日本における腹腔鏡下スリーブ状胃切除術の手術費用

私の病院では、医師が手術日を決めるまでは見積もりが出ません。手術費用は、私自身のリサーチによるもので、具体的に病院から提示されたものではありませんが、保険適用で90,000円〜150,000円の範囲が一般的です。さらに、強制入院の費用や部屋代、食事代なども加算されます。また、術前と術後に必要な食事代替品の購入費も別途かかります。

北海道大学病院では、術前に2週間、術後に1週間(場合によってはそれ以上)の入院が必要です。全体として、手術を受けるには約1か月間の休みが必要となります。


詳細な費用がわかり次第、またお知らせします。


 

このプロセスを進めるのは嬉しくもあり、少し緊張もしています。今後、日本での胃スリーブ手術のプロセスについて定期的に更新していく予定です。同じ道を検討している方がいれば、私と一緒にこの新しい旅に参加してみてください!

35歳、女性、白人

最大体重: 100kg

現在の体重: 93.4kg

目標体重: 59kg

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